プリント基板製造・設計は内製・委託どちらがいい？

プリント基板の基本的な工程

プリント基板の基本工程は「回路設計」「基板設計」「基板製造」「実装」です。回路設計は基板を使用する企業が担うことが多く、作成後の回路図を基板メーカーに渡し、次の工程に入るのが一般的です。基板設計では、回路の配線方法や部品の配置方法が検討され、基板作りの基礎になるものができあがります。

内製した場合

基板設計以降の工程は内製する場合と委託する場合があり、それぞれに利点があります。内製では、完成までの時間を短縮できるのがメリットです。また、メーカーの特徴や技術レベルに合わせて回路の設計が行われるため、安定した品質を担保できます。ただし、基板設計を行うことのできる人材を社内に確保しなければならないため、維持費や人件費がかかるところは注意しておきたいポイントです。

委託した場合

内製が困難なときは、外部委託する選択肢があります。外部委託には様々なメリットがあり、効率的な作業フローを構築するためにも役立ちます。主なメリットについては、以下の通りです。

・基板設計・製造を委託するメリット1.専門企業ならではの提案ができる

外部委託するメリットとして挙げられるのが、豊富な実績をもとに専門企業ならではの提案ができる点です。様々な経験を経てきた企業だからこそ、今までにない視点の提案を行ってくれる可能性があります。

例えば、ゲーム開発基板や車載基板、液晶パネル基板など、基板設計・製造の種類は多種多様です。それぞれのノウハウを活かし、今までにない提案を行ってくれる委託企業であれば、さらなる成果を得るチャンスが訪れるかもしれません。

・基板設計・製造を委託するメリット2.高い品質を期待できる

専門的に基板設計・製造を行ってきた企業だからこそ、高い品質を期待できるのも注目しておきたいポイントです。社内で一から人材を育成・維持する手間や時間を考えると、初めから高い技術力を持った企業に外部委託した方が効率的だといえるでしょう。

・基板設計・製造を委託するメリット3.手厚いサポートを受けられる

信頼のおける委託先に任せれば、しっかりとしたサポートを受けることができ、よりよい基板を作るために協調していけます。例えば、基板設計と基板ソフト開発の両方を行っている委託企業の場合、データ変換まで対応できるので最終的な検証まで可能になり、一歩踏み込んだところまでサポートを受けられます。