プリント基板製造は海外生産でもいいの?
プリント配線板の製造は、海外での生産が増えています。それに合わせ基材の生産も海外に移っているのです。日本の製造工場は、材料の多くを海外から輸入して使用しています。海外生産と国内生産の違いを知り、納得のいく製造を目指しましょう。
【プリント基板】海外生産と国内生産の違いと製造メーカーの選び方

プリント基板の製造は、海外にするか国内にするか迷うことも少なくありません。
こちらでは、海外生産と国内生産の違いについて解説し、メーカーの選び方も解説するため、ぜひチェックしてみてください。
海外生産と国内生産の違い
海外生産と国内生産の違いとして挙げられるのが、コストです。国内生産と比べて、海外生産は製造コストが安くなるとされています。
最近は日系基材メーカー大手はすべて国内生産を止め、海外の基板製造工場の近くで基材を生産している状況です。最近は極端な円安により、せっかく製造コストの安価な海外から輸入しても、大きなコストメリットを生まなくなってきました。
また、日系メーカーが海外工場で生産する場合でも、その品質とデリバリーには海外生産ならではのバラツキが存在するといえます。さらにその流通過程ではすべてを日系企業に依頼するわけにはいかず、現地メーカーを使用すると、そのバラツキの幅が大きくなるといえます。
海外生産と国内生産で悩んだ場合は、それぞれの違いやメリットを把握した上で、自社に適した方法を選ぶことが大切です。
メーカーの選び方
プリント基板のメーカーと一口にいっても、様々な企業があります。ポイントを押さえて、信頼のおける基板製造メーカーを選ぶことが大切です。
・プリント基板の製造メーカーの選び方1.設備環境が整っている
高い品質の基板をスピーディーに製造するためには、設備環境が整っている必要があります。高性能な設備を揃え、効率的な製造工程を備えているメーカーであれば、短期間かつ高品質な基板の製造を期待できます。
なお、自社工場を持っていなかったとしても複数の提携工場を有するメーカーであれば、十分な設備環境が整っているといえます。製造に関する手配を全て担ってくれる企業なら、発注側の手間を大幅に減らすことが可能です。
・プリント基板の製造メーカーの選び方2.豊富な実績やノウハウがある
基板を試作する際には、発注者側も想定していなかったようなトラブルが起きることもあります。豊富な実績やノウハウを有するメーカーであれば、問題が起きた時の解決策や実現に向けた提案、原因の分析などをスムーズに行い、試作段階で製造がストップしてしまうのを防げます。実績やノウハウが少ないメーカーだとトラブルの原因を見つけることができず、完成まで時間がかかることもあるため注意が必要です。
・プリント基板の製造メーカーの選び方3.確かな知識で相談に乗ってくれる
信頼できる相談相手として、製造前の段階からコミュニケーションを取ることができるのも重要なポイントです。確かな知識を備えたメーカーであれば、疑問や不安な点はすぐに担当者に相談でき、不安を抱えることなく製造を任せられます。担当者との会話の中で「しっかりと知識を備えているか」「コミュニケーション能力はあるか」なども確認し、納得のいくメーカーを選ぶようにしてください。
プリント基板の製造、見積もりの相談ならニソール

プリント基板の海外生産・国内生産には、品質やサポート面などで様々な違いがあります。海外生産の方がコストを削減できるといわれていますが、材料の輸送費や円安などの為替の影響を考えると、大きなコストカットを望めない場合も少なくありません。そのため、海外生産と国内生産の違いやメリットを把握し、自社に適した方法を採用しましょう。
メーカーを選ぶ際には、設備環境や実績の確認が大切です。豊富な実績のあるメーカーであれば、トラブルが起きた場合も柔軟に対応し、スピーディーな開発・製造につなげることができます。また、確かな知識で相談に乗ってくれるメーカーであることも重要なポイントです。
プリント基板の製造・見積りに関するご相談なら、ニソールへお問い合わせください。多数の提携工場があり、基板製造に関わる全ての手配を対応させていただきます。基本的には設計から製造、出荷まで国内で行っておりますが、海外生産の受注も可能です。海外生産と国内生産のそれぞれのメリットを把握した上で、お客様に適した工場での基板製造をご提案いたします。
プリント基板の製造・見積りの依頼を検討している場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
基板設計・CADソフトに関するコラム
- 基板設計CADとは
- 基板設計でよく聞くガーバーデータとは?
- 基板設計のシミュレーションはなぜ必要?
- 【基板設計】オペアンプ入力端子の配置に注意
- プリント基板製造・設計は内製・委託どちらがいい?
- プリント基板製造のノウハウを活かしたEMSサービス!EMSとは?
- プリント基板製造において特殊なプリント配線板は「設計」が一番大事
- プリント基板製造は海外生産でもいいの?
- 基板ソフトのおすすめ一覧
- 【基板ソフト】図研のCR-5000シリーズ
- 基板ソフトのフリー版はこちら
- 基板ソフトで人気なものはどれ?選び方のポイントを解説!
- 【CADデータ変換】DXFの概要を解説!ガーバー・メタルマスクへのデータ変換なら
- 【CADデータ変換】ドリル・マウントに対応!CADのファイル形式
- CADデータ変換は紙図面からも可能?無償版からDXF・IDFなどへの出力依頼なら
- CADデータ変換の注意点!ODB++・CR-5000などへの変換なら
プリント基板設計・製造ならニソールにお任せ!
ご依頼から納品までの流れ
【基板製造】見積り依頼データご提出
基板製造などの見積りに必要なデータをお送りください。
送り先メールアドレス : info@nisoul.co.jp
必要データ
- 回路図
- 部品表
- 基板仕様(外形寸法、層数)
※上記データが全て揃っていない場合も基板製造などのお見積りが可能です。
実装、部品調達の見積りを希望される場合は、部品表をエクセルデータでいただけますと、お見積りを早くお出しできます。
データ作成
部品データ、外形、手書き回路図の場合はネットリストを作成いたします。
部品配置
基板に対して最適な部品配置を行います。お客様から配置指示がある場合は支持を優先いたします。
レイアウトチェック
部品配置完了後、お客様への部品配置のレイアウトチェックを行っていただきます。
PDFまたはCADLUS Viewerにて確認いただけます。
CADLUS Viewerのダウンロードはこちら
基板設計
部品配置の承認をいただきましたら、配線作業、シルク文字入力を行います。規模に応じて、区切りをつけてのご確認をお願いしております。
データチェック
DRC、異ネットチェック、第三者チェックを行います。
お客様チェック
社内チェック後、お客様にて最終検図を行っていただきます。
別途費用にてシミュレーションも行っております。
CAMデータ出力
お客様の検図承認をいただき次第、ガーバーデータ、NCデータ、マウントデータ、メタルマスクデータを出力いたします。
データ納品
メールまたはサーバーへのアップロードにて出漁いたしました製造データをお送りいたします。
ご要望に応じてCAD生データの納品も承っております。
基板製造~基板実装
ご要望に応じて基板製造、部品実装までも承っております。
プリント基板 製造・見積もりのご相談ならニソールへご連絡ください
プリント基板の製造・見積りに関するご相談はニソールへ
会社名 | 株式会社ニソール |
---|---|
住所 | 〒350-1306 埼玉県狭山市富士見2丁目2−12 |
電話番号 | 04-2958-8600 |
受付時間 | 9:00~17:00(土・日・祝日は除く) |
FAX番号 | 04-2958-3939 |
メール | info@nisoul.co.jp |
設備機器 | CADLUS One、CR-5000 PWS、CR-5000 BD、OrCAD |
事業内容 |
|
URL | https://www.nisoul.co.jp/ |