回線技術

  1. UL認定されていることを証明するには
  2. イエロー・カードとは
  3. イエロー・カードの読み方
  4. UL関係の規格やイエロー・ブックを入手するには
  5. イエロー・カードの有効期限は
  6. イエロー・カードは必ず添付する必要はあるか
  7. カード・テキストとは
  8. イエロー・ブックとは
  9. イエロー・ブックはどんな頻度で発行されますか
  10. イエロー・カードの例

銅張積層板の種類

 銅張積層板は、その材質種類と要求特性により各国の規格で分類されています。 各国の規格は、試験方法などがやや異なります。下表は、代表的なものを抜粋したものです。

銅張積層板の種類

(注1)   JISの記号は、基材と樹脂を表す記号の組み合わせで表示し、その種類は下記のとおりです。 ただし、ガラス布・ガラス不繊布複合基材エポキシ樹脂銅張積層板を表す記号は、 複合基材(コンポジット:Composite)を表す記号" C "を頭に表示します。
(注2)   JISにおいて、耐燃性を有するものには記号" F を表示します。

基材を表す記号

  • P・・・・・・紙基材(Paper base)
  • G・・・・・・ガラス布基材(Glass fabric base)

樹脂を表す記号

  • P・・・・・・フェノール樹脂(Phenolic resin)
  • E・・・・・・エポキシ樹脂(Epoxy resin)
  • I・・・・・・ポリイミド樹脂(Polyimide resin)
  • T・・・・・・ビスマレイミド/トリアジン/エポキシ樹脂(Bismaleimide/Triazine/Epoxide)

図(2)材料構造

 一般的に、銅張積層板は下図(1)のような材料構造をしています。

 また、ガラス布・ガラス不繊布複合基材エポキシ樹脂は、コンポジット材料と 呼ばれており、下図(2)の様な材料構造をしています。

図(2)材料構造

アメリカのUL規格の読み方

1.UL認定されていることを証明するには

 プリント配線板に関してULに申請して試験が完了し認定されると、ULより認定レポートが発行されると同時に試験結果の重要な試験項目を一覧にしたイエローカードが発行されます。イエローカードを提示する事が、最も一般的な証明の仕方です。イエローカードは単独のものを使用してもよく、イエローカードを集大成したイエロー・ブックから関係部分をコピーして提示してもよいです。

2.イエロー・カードとは

 カードが黄色いためにイエロー・カードとよばれ、代表的な重要特性のみが記載されているカードです。  <<イエロー・カードの例>>

3.イエロー・カードの読みかた

 プリント配線板の例を使用して、ULから発行されているイエロー・カードにどのような項目が記載されているかをイエロー・カードの例の欄に参考に示します。 限られたスペースに記載されているために略語が多様されており、 この略語の意味を理解しないとイエロー・カードが読めなくなるので、その意味も記載しています。

4.UL関係の規格やイエロー・ブックを入手するには

 UL関係の規格やイエロー・ブックを入手するには次の方法があります。

  1. 日本国内では、協会や研究会より入手
  2. 米国ではULの本部に直接申し込んで入手

 1996年現在、イエロー・ブックにはRecognized Component-DirectoryがVol.1 (AAYZ2~QQFU2) Vol.2(QQGQ2~ZTZY2) の2冊(55ドル)とPlastics Rcognized Component Directoryが1冊(42ドル)にまとめられています。半年後にさらに追補版も1冊発行されます。

国内で入手する場所

 ◎安全問題研究会

   〒107 東京都港区赤坂1-9-15 自転車会館2号館

   電話(03) 3588-1062

 ◎日本規格協会

   〒107 東京都港区赤坂4-1-24

   電話(03) 3588-8001

直接ULに申し込む場所

Underwriters Laboratories Inc.Publications Stock 333Pfingsten Rd.,Northbrook,IL60062-2096,USA,Phon 708-272-8800 (EXT.2612.2622)

 韓国、オーストラリア、ドイツ、イタリア、フランス、イギリス等でもULが指定している取り扱い機関があり、これらからも入手出来ます。

5.イエロー・カードの有効期限は

 ULの認定を取得するとイエロー・カードが発行され、カードの中央上部に発行日が記載されます。他の製品が認定されて追加が仮に同一のイエロー・カードにあった場合には追加され、発行日は追加された時の日付となります。もし一度認定されて、その後 何等追加申請や他の製品認定がない場合には、イエロー・カードは最初に発行された日付が変更されることなく、かつ日付が古くても無期限で有効です。認定された製品は取り下げの手続きをしない限りイエロー・カードは有効で効力は存続します。

6.イエロー・カードは必ず添付する必要はあるのでしょうか

 イエロー・カードを添付して申請すると申請が容易になることから、いつのまにか添付するのが義務つけられているかのように業界内で認識されている嫌いがありますが、認定されている事実を報告すれば良く、必ずしも添付しなくとも申請書は受理されます。昔と違ってULは、コンピュータのネットワークで認定取得の有無を端末で調べることができるようになっているため、イエロー・カードを添付しなくても良くなっています。

7.カード・テキストとは

 ULに申請して認定されると、イエロー・カードになる前の様式(8.5×11インチ)が申請者側に送付してくる手紙があります。手紙の中央にイエロー・カードになる案(3×5インチ)が記載され、申請者宛の住所が左上に記載されているものです。これをコピーしてイエロー・カードとして使用することが出来、ユーザーでULに申請する時の申請書類の添付資料として利用可能です。

8.イエロー・ブックとは

 部品関係の認定状況の証明となるカードが黄色のことから通称イエロー・カードとよばれています。このイエロー・カードを集大成したのがイエロー・ブックです。(表紙は黄色)

9.イエロー・ブックはどんな頻度で発行されますか

 部品関係のイエロー・ブックは年2回、補足版として刊行されます。(4月に本発行で10月に補足版の発行)(表紙は白色でSupplement to the #### Edition of the Recognized Components Directoryの標題がついています)この補足版はその年の1月31日~8月14日までに認定されたものがリストされています。また、8月14日以降に認定された商品は翌年の4月に定期的に発行されるイエロー・ブックに掲載されます。

 

10.イエロー・カードの例 (イエロー・カードの読み方)

イエローカードの読み方

積層板の認定カード

 

<略語の意味>
  1. UL認定リストの分類:積層板の項を示します
  2. このイエローカードが発行された日付
  3. 認定会社名と所属部名
  4. 認定会社のULに於けるFile NO.名、(S)は試験所サンタクララを示します
  5. 認定材料のグレード名
  6. ANSIグレードとColorを示します
  7. 認定材料の最小板厚(インチとmmで表示)
  8. 温度定格。電気的温度と機械的温度(単位:℃)
  9. Hot Wire Ignition (ホットワイヤ着火、単位:秒)
  10. UL94燃焼性等級
  11. High Current Arc lgnitoin (高電圧アーク着火、単位:回数)
  12. High Voltage Arc Tracking Rate (高電流アークトラッキング速度・単位:インチ/分)
  13. ASTM D-495による耐アーク試験(単位:秒)
  14. Comparative Tracking Index(比較トラッキング指数・単位:ボルト)